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時計仕掛けのロマック

横浜DeNAベイスターズ応援ブログ。外野席ではなく内野席から見るようなブログ。

開幕一軍メンバーを予想してみた。

ベイスターズ

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昨年ほど悲壮感が無いのはオープン戦のチーム打率が12球団ダントツ1位の.289だったせいか。ベイスターズは5勝11敗1分けでオープン戦を終えた。昨年のクライマックスシリーズ進出から今年のオープン戦序盤まで、ベイスターズファンは割りと充実した日々を送っていたはずだが、久々に味わう連敗地獄に早くも打ちのめされているファンも多いのではないか。ハマスタでは1勝も出来ず、オープン戦中盤からは1分けを挟んで6連敗と泥沼と言っていい状態で開幕を迎えるわけだが、少なからず手応えも感じる一ヶ月だったように思える。シリアコが.375でオープン戦首位打者になったり、三塁手のポジションを争う白崎浩之が4本塁打と結果を残したり、ルーキー佐野恵太関根大気といった若手選手の活躍が目立っていたからかもしれない。結局借金6で終わったオープン戦だが、3月31日を迎えたら借金はリセットされる。公式戦が始まれば借金がリセットされることはシーズン終了まで無いのだから、この1ヶ月間の連敗地獄も心の準備が出来たと思えば悪くないかもしれない。決して、自惚れてはいけないのだ。

f:id:baymeshi:20170328024633p:plain2016年の開幕一軍は26名だった。先発投手は開幕投手井納翔一と2戦目に先発した久保康友のみ選出し、ブルペンは7人体勢でスタートした。その後、石田健大今永昇太を一軍に合流した後もブルペン7人体勢は維持し続けていたので、基本的には今年も先発6名+救援7名の13名で投手陣の一軍枠を確保することになるのではないかと思う。

捕手は昨年開幕前から「捕手は2人体勢で行く」とラミレス監督は宣言していたが、スタートは3人体勢だった。ただし、先発6番手に抜擢された砂田毅樹との入れ替えで3月31日に黒羽根利規が降格して以降は、基本的には捕手2人体勢で起用し続けていた。

野手に関してはルーキーだった柴田竜拓を一軍抜擢した他、柳田殖生、飛雄馬、山下幸輝といったユーティリティプレイヤーを何名か開幕一軍入りさせた。先発投手が一軍合流して以降は野手枠が減り、開幕一週間後には黒羽根、飛雄馬、松本は降格している。

こうしてみると、昨年は中堅・ベテラン選手を開幕一軍メンバーに多く選出している傾向があり、今年のオープン戦では昨年と比較しても若手選手を積極的に起用している事がわかる。梶谷隆幸エレラ、山口俊といった主力選手の出遅れもあり、監督1年目で全ての選手の特徴を掴みきれていなかったという事を考えると、ベテラン選手の重用も仕方がなかったのかもしれない。その点、今年はキャンプから若手選手がアピールし続けており、投手、野手ともに開幕一軍メンバーはガラリと変わりそうだ。

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2017年の開幕一軍メンバーはこのように予想した。オープン戦最後の西武戦で起用された選手を中心に選出したが、山崎憲晴、荒波翔を外して野手は16名選んだ。ユーティリティプレイヤーとしての働きを考えると山崎憲の開幕一軍入りは充分有り得ると思うが、二遊間の守備が少し気掛かりなこと、内野手で複数ポジション守れる柴田や田中浩が好調であることを考えると、山崎憲は調子を取り戻してきた段階で昇格した方が良いと判断した。荒波に関しても、梶谷が戦列復帰した事、左の代打は佐野、乙坂も調子が良い事を考えて開幕一軍メンバーからは外した。ただし、梶谷やWBCから復帰したばかりの筒香のコンディションが万全でないと首脳陣が判断したら荒波の開幕一軍入りも充分考えられるだろう。

投手陣は10名で、中継ぎには好調を維持し続けている高崎健太郎平田真吾の他、ルーキー進藤拓也を選出してブルペン枠を8名でスタートした。先発投手が合流したらこの中の誰かは2軍降格だと思うが、3名ともオープン戦で結果を残しており、ロングリリーフも可能だということを考えると開幕一軍入りは濃厚だろう。左の中継ぎ枠では砂田も考えられたが、25日の2軍戦で2回5失点と炎上しており、開幕一軍入りは厳しい状況である。

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先発ローテーションは悩んだ。西武戦の試合後、登板内容を不安視されたクラインに対して「先発ローテーションとして考えている」と評価していたラミレス監督も、ここにきて先発ローテーションの見直しを検討し始めている。開幕投手の石田と本拠地開幕投手の今永はほぼ確定だが、それ以外の投手に関しては登板日がまだ流動的で、2軍日ハム戦(28日~30日)での調整登板によって順番が入れ替わりそうだ。腰に違和感のあるウィーランドや、まだ調整機会が必要そうなクラインあたりは出番があるかもしれない。そのため、開幕2戦目と3戦目の投手がなかなか予想できなかった。ロングリリーフ要因を高崎や平田、進藤と多めにしたのは先発予想が難しかったというのもある。消去法でクラインと濱口を先発予想したが、先発予想に関してはまだ大きく変わりそうだ。

おそらく数日以内に開幕一軍選手は発表されると思う。オープン戦では負け越したベイスターズだが、セ・リーグ相手には巨人と阪神を1試合ずつしか対戦しておらず、中日、広島、ヤクルト相手にはオープン戦で一度も当たっていない。この事が吉と出るか凶と出るか。サプライズ選出も含めて開幕一軍メンバーの発表を楽しみに待ちたい。

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【3月25日】西武戦・クラインはあえてチェンジアップを使わなかったのか

ベイスターズ 試合#2017

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今年の花粉は例年と比べて一段と多い気がする。喉も鼻も眼も花粉症に悩まされる私だが、アメリカからやってきたフィル・クラインにとっては私以上に苦しい3月を送っているかもしれない。シリアコ、ウィーランド、パットンと新外国人選手が結果を残しながらも「クラインの先発ローテーション入りは確実だろう」と首脳陣もファンも揺るぎない評価をしていた3月上旬。その評価は今、崩れかかっていると言ってもいいだろう。オープン戦4試合に登板して1勝2敗ながら防御率は6.88。昨年3Aで与四死球率2.1%を記録した制球力は鳴りを潜め、オープン戦におけるクライン四死球率は12.2%と壊滅的な数字に終わっている。常にランナーを背負った場面で投球するため、足でかき回されたり、暴投、ボークで更なるピンチを招く場面も目についた。慣れない日本式のマウンドで、ステップ位置を気にしながら投球する姿を見ると、201センチ116キロの大柄な身体は少し小さく感じてしまう。

www.sanspo.com

なかなか結果を残せない登板が続いているが、それでもラミレス監督は「先発ローテーション入りは変えるつもりはない」と明言している。他の先発候補である三嶋一輝、砂田毅樹、熊原健人らも結果を残せなかった、というやや寂しい事情もあるが、結果だけ見るとクラインに対するラミレス監督の評価は過大評価なのでは?と感じる人も多いはず。とはいえ、単なるリップサービスで無ければクラインの先発ローテーション入りを明言するだけの根拠はおそらくあるはず。3回2/3を投げ自責点5と、先発投手の役割を果たしたとはいえなかった3月25日の西武戦の投球を振り返ってみた。

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アメリカ時代も150キロ近いストレートと縦スライダーを軸にしていた投球スタイルで、カットボールシュート(ツーシーム系の球種でアメリカ時代はシンカーという分類になっていたが、Yahooの一球速報ではシュートとしてカウントされていた)といった球種も武器にしていた。ストレートに関しては、この日もゴロを4つ奪うなど威力充分だったが、決め球であるスライダーに精度を欠いていた。

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投球コースに関してはやや不正確な部分もあるが、25日の登板は変化球でストライクを獲ることに苦戦していたことがわかる。決め球であるスライダーは外中心に配球され、シュート、カットボールといった球種も内角攻めに関してはやや積極性を欠いていたようである。次回登板では、内角に対していかに投げ込めるかが鍵になっていきそうだ。

だが、クラインの投球をYahooの一球速報で振り返って一番感じたことは、「チェンジアップを意図的に使っていなかったのではないか」ということである。アメリカ時代は基本的にストレートとスライダーを軸に投球していたクラインだったが、ここ1,2年はチェンジアップも決め球として使用していた。最も、メジャーで登板した際はスライダーほど威力は無かったようだが、ゴロを打たせる球種としても有効だったはずである。この日の登板では、左打者の秋山翔吾田代将太郎に対して1球ずつしか使用していなかった。チェンジアップをあえて使わなかったのか、それともランナーを気にして使う場面が無かったのか興味深い所である。

結果論になるが、先制点を許した4回の木村文紀、続く山川穂高の場面ならチェンジアップでタイミングをずらすのも一つの手だったはず。それでも戸柱はあえてストレートとスライダーで組み立てていたので、公式戦になれば配球の組み立て方も大きく変わりそうな気がした。試合後、本人も「投げ急いでしまった」と反省の言葉を口にしていたが、ぶっつけ本番の公式戦登板で好投する可能性は充分ありそうだ。順当に行けば神宮球場でのヤクルト戦での先発登板が濃厚だが、どんな初登板になるのか少し期待してみたい。

余談だが、ブログタイトルを「時計仕掛けのロマック」と変え、デザインも色々変えてみたが、デザインを変えてからベイスターズの連敗が止まらなくなってしまった。言葉の響きだけで考えた新しいブログタイトルだが、このまま連敗が止まらないとなんだか不吉で仕方がない。本日先発予定の今永昇太オープン戦最後の試合を白星で締めてほしいところである。

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ベイスターズファンなら覚えておきたいセンバツ注目選手

ベイスターズ ドラフト

侍ジャパンベイスターズオープン戦も今が一番面白い時だが、NHKの野球中継を一日中見る季節が今年もやってきた。選抜高校野球大会は3月19日から開幕する。今年は早稲田実業・清宮幸太郎が2年ぶりに甲子園に帰ってくるとあって、例年にも増して注目度の高い大会になっている。早稲田実業の初戦の相手は明徳義塾。かつて松井秀喜を5打席敬遠し、高校野球らしからぬ非情采配に物議を醸した馬淵監督率いる明徳義塾が新たな怪物清宮相手にどう勝負を挑むのか。話題性充分の試合になりそうだが、よりによって早稲田実業明徳義塾の試合が行われるのが3月23日。前日に行われる準決勝を侍ジャパンが勝ち抜けば、同じ時間にドジャースタジアムで決勝戦を戦う侍ジャパンの姿を見ることになる。イニング間にNHKテレビ朝日を行ったり来たりする野球ファン続出の一日になりそうだ。

清宮以外にも、将来性豊かな長距離砲の活躍が注目されている。履正社・安田尚憲若林将平のクリーンナップは共にドラフト上位候補。高校生とは思えない打球の力強さが魅力で、甲子園でもその打棒に注目が集まっている。この二人も180cm以上ある立派な体格の長距離砲なのだが、日大三・金成麗生は193cm101kgと高校生とは思えない体格のスラッガーである。背筋力は300kgを超え、対外試合で130mの飛距離を放ったホームランを打ったこともある。打球の飛距離だけで言えばプロでも上位クラスと言ってもいいだろう。アメリカ人とのハーフであり、すでに「和製ディカプリオ」としてメデイアでも注目されているだけに、プロ入りしたら人気を博するのは間違い無さそうだ。一方、盛岡大付属には身長165cmのスラッガーがいる。右の外野手・植田拓は小柄ながら生粋の飛ばし屋で高校通算36本塁打を記録。センバツで名を売る活躍を見せられるか。

投手に関しては、昨年の藤平尚真寺島成輝のような現時点でドラフト1位の有力候補と言えるような選手はまだ出てきていない。今大会のナンバーワン投手は東海大望洋・金久保優斗だろうか。MAX147キロのストレートを軸に秋大会では7連続完投を成し遂げ、東海大望洋センバツ出場切符をもたらした右腕である。冬の地道なトレーニングを経てどこまで球速が伸びているか注目だ。打線に注目が集まる履正社はMAX145キロを計測した右の本格派投手・竹田祐がエースであり、新二年生の根尾昴に注目が集まる大阪桐蔭のエース・徳山壮磨、昨年センバツ8強を成し遂げた滋賀学園のエース・神村月光、左投手ではナンバーワンの評価が高い日大三・桜井周斗もプロ注目の選手である。今年の高校野球は清宮に代表されるように打者豊作と言われている一方で、投手は不作の年という評価をよく耳にする。センバツで一気に名を挙げる投手が何人誕生するか。今年は特に投手に注目してセンバツ野球を楽しみたい。

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さて、これからが本題である。昨年、細川成也、松尾大河、京山将弥と高校生を3名指名したベイスターズ。今年も何名かは高校生を指名するだろうが、上記の年齢別ポジションの一覧表を見ると、ドラフトの補強ポイントが少しづつ見えてくる。

①4年連続で高卒投手を指名しているが、先発型の左投手は砂田以降指名していない。

②高卒捕手は亀井以降指名していない。(網谷は今年から内野起用がメイン)

③網谷、山本武、細川、青柳と右の長距離砲候補は揃ってきている。

④二遊間を守れる選手がやや手薄で、足の使える選手が不足気味。

①に関しては、砂田毅樹も救援起用になりそうなので、今年は高卒の左投手を1名確保しておきたいところだ。今永昇太、石田健大、濱口遥大と1軍は左の先発投手が豊富になってきたが、飯塚悟史綾部翔のように2軍でローテーションを守れる高卒の左投手が欲しい。昨年もスポーツ紙によってはドラフト当日まで「DeNAはドラフト1位で寺島成輝を指名予定」と報じる記事があったほど寺島の実力を評価しており、寺島のようなストレートにキレがある投手を好む傾向があるかもしれない。

②もドラフトの注目ポイントで、週末から1軍に合流する戸柱恭孝の他にも、高城俊人、嶺井博希、黒羽根利規がいるため、即戦力捕手の獲得はそれほど重要では無くなった。どちらかというと高卒の捕手を指名し、2軍でじっくり経験を積ませることが必要になってきたのではないか。理想は日ハム・清水優心、オリックス・若月健矢のような起用法である。彼らも高校日本代表メンバーだったので、育てがいのある捕手を指名したいところだ。

筒香嘉智がいずれメジャーリーグに挑戦する、というのを考慮してか、最近のドラフトではポスト筒香を意識した選手の獲得が続いた。その結果、網谷圭将、細川成也という将来性豊かなスラッガー候補を育成できるようになり、青柳昴樹、山本武白志、松尾大河ら積極的に使っていきたい選手も増えた。そのため、今年のドラフトの目玉である清宮や龍谷大平安・岡田悠希星稜・寺西建、先程名前を挙げた安田、若林、金成といったスラッガー候補の獲得優先度は下がった気がする。次世代の主軸候補が欲しい巨人、阪神、ヤクルト、日ハム、ロッテ、楽天、西武あたりは彼らがドラフトの中心になってきそうだが、ベイスターズとしてはドラフト中位まで残っていたから指名する、といったスタンスになりそうだ。

④は昨年松尾を指名したが、内野の層を厚くするためにはさらに足の速い選手が欲しいところである。走力を期待されている百瀬大騎は毎年2軍の試合出場が多くなり、昨年は10盗塁を決めるなど成長は見せているが、打率は.177、失策数15で盗塁成功率も62.5%と厳しい成績に終わった。タイプ的には内村賢介のような小技に特化しているタイプというよりは、将来的にはトリプルスリーを目指していけるような身体能力の高い選手がベイスターズスカウト好みのような気がする。

以上の点を踏まえ、今年のドラフトでベイスターズが指名しそうなセンバツ出場選手をピックアップしてみた。

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【静岡・池谷蒼大(静岡)】

3月23日(木)第三試合・不来方(岩手)

175cm75kgの左投手で、最速144キロのストレートとスライダー、チェンジアップが武器の投手である。今大会屈指の左投手と呼声高く、東海大会4試合のうち3試合を完投勝利している。コントロールの精度も荒削りで、まだフォームは固まっていない印象もあるが、冬の期間中に体幹をしっかり鍛えていればセンバツでブレイクする可能性がある。日大三・桜井周斗もドラフト候補の左腕なのだが、日大三は比較的プロ志望届を提出する投手が少ない傾向にあるため、今回は池谷をピックアップしてみた。左投手では、三浦大輔の母校でもある高田商のエース・古川響輝秀岳館の左の2枚看板・川端健斗、田浦文丸の直接対決も3月22日の第二試合に行われるので注目しておきたい。

池谷 蒼大(静岡) | 選手名鑑 | 高校野球ドットコム 【静岡版】

前橋育英・丸山和郁(群馬)】

3月20日(月)第三試合・中村(高知)

西武・高橋光成を擁して夏の甲子園を沸かせた前橋育英の左投手だが、今年のチームには右の吉沢悠、皆川喬涼、左の丸山とストレートが140キロを越す投手が3人いる。加えて192センチの根岸崇裕も実績が少ないながらMAX138キロを計測し、投手陣の層は全国的にもかなりレベルが高い。丸山はどちらかというとリリーフ起用が多いようだが、身体能力が高く外野手としても出場している。ベイスターズ的には池谷のような先発タイプの方が補強ポイントに合うが、ストレート主体に切れのあるスライダー、チェンジアップを投げ込む投球スタイルは砂田毅樹のイメージに近く、こちらもセンバツで一気にブレイクしそうな気配がある。時折スローボールも投げ込むようなので、流れを変える投球にも注目である。

丸山 和郁(前橋育英) | 選手名鑑 | 高校野球ドットコム 【群馬版】

【熊本工・山口翔(熊本)】

3月19日(日)第三試合・智辯学園(奈良)

今大会最速投手であり、荒れ球気味のMAX149キロのストレートが武器の右投手である。名前も特徴も、山口俊の後継者といってもいいような投手だが、182cm72kgという体格はどちらかというと綾部翔京山将弥に近い。ベイスターズのスカウトの傾向として、右投手は①投球フォームが綺麗②身長180cm以上の投手③ストレートが速い投手を好むところがある。綾部や京山も傾向に当てはまる選手だが、阪神・望月惇志、巨人・与那原大剛もドラフト前は相当実力を評価していた記憶がある。こういったタイプに当てはまる投手が山口であり、癖のないフォームから力強いストレートを投げ込む姿はベイスターズスカウト好みではないかと思う。初戦の相手は昨年の選抜王者・智辯学園で、福元悠真、太田英毅らドラフト候補相手にどのような投球を見せるか期待したい。

山口 翔(熊本工) | 選手名鑑 | 高校野球ドットコム 【熊本版】

福岡大大濠・古賀悠斗(福岡)】

3月21日(火)第一試合・創志学園(岡山)

福岡大大濠のエース・三浦銀二を引っ張る正捕手である。一年生の時からレギュラーを獲得したが、ポジションは三塁手。その後遊撃手に転向していたが、強肩を買われ2年生の秋から捕手に転向した。佐野恵太も高校時代同じ道を歩んでいたが、遊撃手など内野手を経験してから捕手になるとフットワークも軽いため、送球も安定するようである。捕手としての評価はまだこれからという感じだが、打力に関しては折り紙付きで、高校通算本塁打は42本を記録。エース三浦、4番東玲央らとともに神宮大会4強入りを成し遂げる原動力となった。捕手ではセンバツに出場していないが、九州学院・村上宗隆横浜・福永奨も評価が高い。ベイスターズ的には横浜市出身で横浜高校に入学した福永の指名が理想かもしれないが、この3人の誰かはドラフトで指名したい所である。どうしても名前が気になるエース・三浦銀二も横浜のユニフォームが似合いそうなので、バッテリーで指名できたら大きな話題になりそうだ。

古賀 悠斗(福岡大大濠) | 選手名鑑 | 高校野球ドットコム 【福岡版】

宇部鴻城・嶋谷将平(山口)】

3月24日(金)第一試合・大阪桐蔭(大阪)

いきなり優勝候補・大阪桐蔭に激突した宇部鴻城だが、左のエース・早稲田玲生は140キロ近いストレートが武器の好投手で、打力が注目されている嶋谷が打線の中軸を担うため、名門相手にも簡単には屈しない強さを持っている。嶋谷がすでにドラフト上位候補と言われる最大の理由は遊撃手として安定した守備を持っているからだろう。嶋谷を実際に球場で見ている人は「スローイングの安定感」に高い評価を与えている。加えて打撃力も高く、松尾大河の対抗馬が欲しいベイスターズとしては嶋谷は補強ポイントに合う存在だろう。今年は遊撃手の逸材があまり多くないため、嶋谷や仙台育英・西巻賢二あたりはスカウトも注目しているかもしれない。

嶋谷 将平(宇部鴻城) | 選手名鑑 | 高校野球ドットコム 【山口版】

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【3月16日】日ハム戦・石田健大、高校時代からのライバル有原にプロ入り後初めて投げ勝つ。

ベイスターズ 試合#2017

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視聴率25.8%。みんなが観ていた侍ジャパンイスラエル戦の裏で行われていた日ハムとのオープン戦。いつの間にかベイスターズは4連敗で借金1と苦しい状態になっているが、連日侍の4番・筒香嘉智が素晴らしい活躍を見せているおかげか、去年のオープン戦最下位をすでに経験しているからなのか、あまり悲壮感が漂っていないのが幸いである。ただし、今日の先発投手は開幕投手に内定している石田健大。ここで万が一炎上するようなことがあると少し心配になってくる。エースとして期待されているのならこの試合で連敗ストップを決めたいところだ。

www.baseballchannel.jp

相手先発は同級生で同郷のライバルでもある日ハムの開幕投手候補・有原航平。前日にラインぐらいは送ってるかもしれないが、石田としても何が何でも敗けたくない相手だけに気迫の投球を期待したい。

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連敗中繋がりを欠いた打線が一気に爆発し、日ハムの開幕投手候補有原相手に14安打を浴びせる猛攻を見せた。初回から桑原、石川、佐野と3連打を見せ、わずか10球で先制。続くロペスも初球で犠牲フライを決め、初回に2点先制し試合を優位に進めることが出来た。スタメン起用に応えた関根は4打数4安打と大暴れ。先頭打者として2度ヒットを放ち、6回は一挙5点を呼ぶビッグイニングの口火を切った。打線の流れに乗って白崎も今年2度目の2ランを放ち、終わってみれば14安打9得点。連敗の鬱憤を晴らす攻撃を見せた。

先制点を貰った石田は低めに集める丁寧な投球で5回1失点の好投。被安打3、四球1で危ない場面はほとんど無かった。その後を受けたパットン、三上、山崎康晃はほぼ完璧な内容で無失点。オープン戦の連敗を4で止め、対日ハム戦の連敗も8で止まった。連敗中毎日記録していたエラーもこの日は無失策。試合後のラミレス監督のコメントも上機嫌で、気持ちよく横浜スタジアムへ帰ることが出来そうだ。

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【石田健大】◯

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高校時代からのライバル相手に堂々としたピッチングを披露し、5回1失点。許した安打は3本で、この試合のキーマンでもあった大谷翔平を2打数無安打に封じ込めた。ストレートの最速は144キロ。ただし3回以降は少し球速が落ち、平均球速は142~137キロほどだった。球速が落ちた分5回6回はランナーを背負う場面が続いたが、外角低めに上手く制球していたため連打を許さなかった。球種別の投球割合を見ると、昨年と比較してそれほど差は無いようだが、球威が落ちた中盤以降はストレートの比率を減らしてチェンジアップやスライダーを軸に配球していたようである。特にチェンジアップが有効で、ピンチの場面でもチェンジアップで凡打に打ち取ることが出来た。球威の落ちたストレートを西川遥輝に狙い打たれて長打を許したように、スタミナ面ではまだ課題もありそうだが、開幕に向けて順調な仕上がりは見せることが出来たのではないか。

【関根大気】◎

四打数四安打と固め打ちして猛アピールに成功した。第一打席は10球粘って有原の149キロのストレートを引っ張って一塁強襲の内野安打。第二打席は打者有利のカウントからセンター返し。第三打席も打者有利のカウントから逆らわずライト前にヒット。最終打席の第三打席はカーブを捉えて前進守備を破って三塁打と、ヒットの内容も良かった。ボールがよく見えているのか、球種に応じてしっかりミート出来ており、引っ張りだけでなくセンター返し、逆方向と相手の守備位置も確認しながら打っている印象である。このあたりは昨年の倉本寿彦のブレイクに近い印象なので、坪井コーチのアドバイスもあるのかもしれない。乙坂智、荒波翔も好調で、佐野恵太も結果を出しただけに外野起用がますます悩む関根の活躍である。

【白崎浩之】◯

今年二度目の2ランを含む2安打を放った。打ったのは有原の146キロのストレート。高めに浮いたとは言え、昨年はストレートの打率が.235と苦手にしていただけに成長を感じるホームランである。いつの間にかボールの引き込み方が変わった打撃フォームで、どこか福田永将っぽい感じもするが、逆方向にも強い打球が飛んでいるのでこのままフォームが維持できればキャリアハイの成績も期待できそうである。

桑原将志】◎

三安打猛打賞で一番打者の役割を充分に果たした。第一打席はショート石井一成が上手く処理できなかったという感じもする当たりで、第二打席はヒットエンドランで三遊間に飛ばし、なんとか食らいついたという桑原らしいヒットだった。第三打席は甘く入った武田久シュートを見逃さず強振し三遊間を鋭く破った。オープン戦通して桑原らしい粘り強さを見せる試合と、三振が目立つ試合と続き、好不調の波がある印象だが、この試合ではらしさを見せた。

山崎康晃】◎

この日の最速は147キロ。抑えのポジションを争うパットンも150キロ近いストレートで無失点投球を披露する中、山崎も三者連続三振で試合をきっちり締めた。ストレートに強い近藤健介からストレートで空振りを奪ったように、ストレートの力強さが戻ってきた印象である。ストレートの球威が優れているため、ツーシームも効果的で、この日投げた15球のうち、9球はツーシームだったようである。打者がルーキー森山恵佑、プロ6年目の大嶋匠と山崎のツーシームに慣れていなかったこともあるが、この日の投球に関して言えば文句なしだったと言える。

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【3月14日】日ハム戦・濱口遥大の投球を振り返る

ベイスターズ 試合#2017

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侍ジャパンvsキューバ戦の裏でひっそりと行われていた札幌ドームでのナイトゲーム。試合前にスタメン予定だった梶谷隆幸腰の違和感でスタメン回避するという事態に見舞われたが、代わって3番ライトに抜擢された乙坂智は現在打撃好調で、荒波翔、佐野恵太といったスタメンを外れた外野手達も好調を維持しているため、打線に関してさほど大きな影響はなさそうだ。オープン戦首位打者シリアコの前にランナーを貯められるよう、桑原将志田中浩康の1,2番の働きが鍵になりそうだ。

ベイスターズ先発はドラフト1位濱口遥大が先発。デーゲームでは広島のドラフト1位加藤拓也が5回1失点と好投し、オープン戦ながらプロ初勝利を挙げた。ロッテのドラフト1位佐々木千隼も12日にベイスターズ打線の前に立ち塞がり、5回7奪三振1失点の投球でプロ初勝利を手にしている。相手は昨年の日本一チームだが、強気のピッチングでプロ初勝利を物にしたい。ファイターズ打線は故障者が多いこともありベストメンバーを組めない状態ではあるが、この試合で大谷翔平が3番指名打者で復帰する。中田翔に代わる4番岡大海西川遥輝、近藤健介らはまだ本調子ではないとはいえ、大谷の前後にランナーを貯めると厳しい試合展開になりそうだ。

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大谷翔平の引き立て役になってしまった感のある試合ではあったが、濱口のデビュー戦としては上々だったのではないかと思う。日ハム先発の高梨はストレートに力があり5回無失点。濱口もランナーを背負う場面が続きながら粘り強い投球を見せ、5回2失点という結果だった。相手投手から点をなかなか奪えない試合展開で、先制点を与えてしまうとやはり分が悪い。課題の制球面も4四球と精度に欠いた部分もあるが、週末のウィーランド、クラインのように簡単に崩れることはなかった事は評価出来るのではないか。傾斜が高く、マウンドも硬い札幌ドームのマウンドは、濱口のピッチングを最大限に活かせる球場だったということもあるだろうが、この試合のような粘り強い投球ができればシーズンでも先発の役割を果たせそうではある。

打線は7回に二番手の谷元を攻め、好調シリアコ、白崎の二人でチャンスメークし、嶺井と関根の連続タイムリーで反撃。その後も最終回に鍵谷から逆転を狙うものの、結局5-3で敗北。オープン戦3連敗で2015年の交流戦から続く日ハム戦の連敗も7まで伸びた。(連敗は公式戦だけだが)

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【濱口遥大】△

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この日オープン戦初先発だった濱口遥大のデビュー戦は、5回を投げ97球、被安打3、与四死球4で2失点という内容だった。投球を振り返ってみると、ストレートに力がありこの日の最速は149キロ。平均でも145~147キロを計測しており、左投手としてはプロでも平均球速が速い部類になる。これだけでも充分武器になるため、コースに決まった時はなかなか打てないだろうという印象である。時折左打者の顔付近にボールが荒れる時があり、自分が打者なら対戦したくないタイプの投手である。

ストレートに球威があったため、決め球であるチェンジアップの精度も良かった。特に日ハム打線の一巡目はチェンジアップに対してかなり手を焼いていたようである。この日奪った併殺打は2つ。ランナーを背負ってもストレートとチェンジアップのコンビネーションで上手くタイミングをずらし、要所で内野ゴロを打たせることが出来ていたため、崩れそうで崩れない粘りの投球を見せることが出来た。

課題と言われた制球面は、前回登板のロッテとの練習試合に比べれば制球は安定したのではないか。基本的にはストライク先行の投球は出来ていたが、5回を投げ終わるのに97球を要し、四球も4つ与えている。ストライク先行のカウントに追い込まれるが、そこから並行カウント、フルカウントと簡単に討ち取られないように粘る打者が多いのは日ハム打線の特徴なので、濱口からすると少々相性の悪い相手だったかもしれない。

3回裏の先頭打者、中島卓也には

投球数球種球速結果BSO
<1 43 スライダー 120km/h 見逃し 0 1 0
<2 44 スライダー 117km/h 見逃し 0 2 0
●3 45 ストレート 147km/h ボール
[高めのつり球]
1 2 0
★4 46 チェンジアップ 124km/h ファウル 1 2 0
●5 47 ストレート 146km/h ファウル 1 2 0
<6 48 スライダー 129km/h ボール 2 2 0
★7 49 チェンジアップ 126km/h ファウル 2 2 0
●8 50 ストレート 149km/h ボール 3 2 0
●9 51 ストレート 147km/h ファウル 3 2 0
●10 52 ストレート 147km/h ファウル 3 2 0
●11 53 ストレート 145km/h ファウル 3 2 0
★12 54 チェンジアップ 128km/h ファウル 3 2 0
<13 55 スライダー 121km/h ファウル 3 2 0
●14 56 ストレート 147km/h 四球

4 2 0

2球であっさり追い込んでから14球粘られて先頭打者を歩かせてしまう。大学時代はカーブやフォークも試していたそうだが、試合で使える球種が少ない分、ストレートもチェンジアップもタイミングを合わされるとなかなか打者を打ち取るのに苦しむという課題が浮き彫りになった。

5回裏も中島卓也は7球粘って四球を選ぶが、

投球数球種球速結果BSO
<1 87 スライダー 119km/h 見逃し 0 1 1
<2 88 スライダー 120km/h ボール 1 1 1
<3 89 スライダー 121km/h ボール 2 1 1
<4 90 スライダー 121km/h 空振り 2 2 1
<5 91 スライダー 123km/h ボール 3 2 1
●6 92 ストレート 144km/h ファウル 3 2 1
<7 93 スライダー 124km/h 四球 4 2 1

これだけスライダーを連投するのも配球としてどうかと思うが、それだけ濱口ー嶺井のバッテリーが中島を打ち取るのに苦労していたことが伺える。

こうしてみると、チェンジアップの軌道に慣れていない打者1巡目を抑えることはそれほど難しくなさそうだが、2巡目となると打者もそれなりに対応してくるため、濱口も苦しい投球を強いられる可能性が高い。より球速差のあるカーブを使ってみることで投球の幅は広がりそうな気はするが、今回の登板を経て、何かきっかけを掴んでいると今後も期待できるのではないかと思う。ポテンシャルの高さと課題が明らかになったプロ初登板だった。

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オープン戦前半のMVPと日ハム戦の展望

ベイスターズ

f:id:baymeshi:20170314043926p:plainオープン戦7試合を消化し、4勝3敗のベイスターズ。昨年は梶谷隆幸の離脱や新外国人助っ人で中軸を期待されていたロマックの大不振もあって4勝9敗3分と大きく負け越して開幕を迎えたが、今年はすでに昨年の勝ち星に並び、負けた試合でも日替わりで活躍する選手が出てくるため、開幕に向けて期待が膨らむファンも多いのではないか。週末のロッテ戦では、今年初の横浜スタジアムに大勢のファンが訪れたが、残念ながら新外国人助っ人ウィーランド、クラインともに課題の残る登板となってしまった。それでも、11日は高崎健太郎が、12日はルーキー進藤拓也パットンが好投を見せ、何も収穫がない試合ではなかった。ベイスターズオープン戦は残り10試合。しかも、18日の阪神戦を除いてすべてパ・リーグ相手の試合なので、今後も新戦力を積極的に試すことになりそうだが、二軍で調整している石田健大井納翔一といった主力組もおそらく今週末頃には一軍に合流するだろう。となると、札幌で行われる日ハムとの3連戦は若手選手、新戦力選手にとっては貴重なアピールの場になるかもしれない。

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今日の先発投手はルーキー濱口遥大が予定されている。前回一軍で登板した2月23日のロッテとの練習試合では3回3失点だった。荒れた天候の中での登板だったこともあり、制球に苦しんだ前回登板だが、ストレートの調子も良くなかったせいか、決め球のチェンジアップも打者に見逃される場面が多かった。日ハムも中島卓也をはじめ、打者有利のカウントへ持っていく打者が多い印象なので、ボール先行になり、チェンジアップ頼りの投球になることだけは避けたいところである。今日の試合の登板が開幕ローテーション入りか、二軍降格かを決める重要な登板になると思うので、強気のピッチングを期待したい。

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さて、ここまでのオープン戦を見ていると、キャンプで活躍を見せられなかった野手の活躍が非常に目立っている印象である。二軍スタートになった柴田竜拓、荒波翔が途中出場で活躍を見せ、対外試合では存在感を見せられなかった関根大気オープン戦では打撃でしっかりアピールを続けている。下園辰哉後藤武敏といったベテラン勢は二軍調整中だが、開幕一軍入りも充分狙える位置におり、このまま好調を維持できれば柴田や荒波、関根も開幕スタメンが見えてくるだろう。沖縄キャンプで好調だったルーキー佐野恵太オープン戦でも結果を残し、白崎浩之、桑原将志、乙坂智、シリアコといった選手もここまで順調に来ている。特に、白崎とシリアコに関しては、ほとんどの試合に出場しているが打率は4割以上をキープし、得点圏打率も.429と勝負強さを発揮している。お互い三塁手のポジションを争うライバルだが、両選手とも好調だけにレギュラー争いがますます熾烈になってきた。打撃好調なベイスターズ打線を引っ張っているのは白崎浩之とシリアコでありこの2人オープン戦前半の野手MVPと言えるのでは無いか。

一方、キャンプMVPに輝いた嶺井博希、宮崎敏郎あたりは少し精彩を欠く場面が多くなっている。野手陣に関しては若手、主力関わらず好調な選手が多いので、開幕一軍入りを決めるのはまだまだ先になりそうだ。

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投手に関しては、全体的に好調な選手は少ない印象である。まだ気温も肌寒い3月上旬なので、今は調整段階の選手が多いだろうが、新外国人助っ人のウィーランド、クラインが結果を残せず、ルーキー尾仲祐哉も先発機会を上手く活かせなかった。先発投手陣が少し物足りない内容の試合が続いているため、今日の日ハム戦に先発予定の濱口遥大や平良拳太郎、熊原健人らが結果を残して先発枠争いの中心になってほしい所である。

一方、救援陣は好調で、主力組の三上朋也、須田幸太、山崎康晃、パットンあたりは順調に調整出来ているといっていいだろう。12日ロッテ戦で1回を投げ被安打5と打ち込まれた田中健二朗も次回は結果を残したいところである。好調なブルペン陣の枠に入ってきそうな平田真吾高崎健太郎、進藤拓也オープン戦で結果を残しており、救援陣の好調さが際立っている。特に高崎健太郎は11日のロッテ戦、炎上したウィーランドの後を受けてマウンドに上ったが、力強いストレートを軸にした投球でロッテ打線を封じ込め1回1/3を無安打3奪三振の好投。5日の楽天戦も2回無失点とロングリリーフとしてここまで完璧な投球を披露している。昨年の1軍試合登板数は0。キャンプは2軍でスタートし、決して周囲の期待は大きいものでは無かった。しかし今は、開幕一軍も狙える位置にまで這い上がってきている。長年の課題だった制球難もここまでは無四球と安定しており、勝負どころで三振を奪うあたりも近年では見られなかった姿である。期待も込めて、といってもいいが、投手陣に関しては高崎健太郎オープン戦前半のMVPだろう。

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【3月11日】千葉ロッテ戦・サム・ワン・イン・ザ・クラウド

ベイスターズ 試合#2017

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映画「ラ・ラ・ランド」では、アカデミー賞主演女優賞を獲得したエマ・ストーンがヒット作に恵まれない不遇の女優を演じている。幼少時代から夢憧れた女優を目指し、幾つもオーディションを受けていた。だが、門狭きオーディションの壁を超えることは決して容易では無い。たった1つのセリフを言うためのオーディションで、目いっぱいの演技を披露するも、オーディション審査員の返事は「もう充分だ」。そんな不遇続きの人生でも彼女は高らかに唄う。「きっとこれが本当のオーディション。群衆の誰であっても、誰かにとっての大事な人になれる。たった1つの作品をきっかけに人生は大きく変わるかもしれないのだから」

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今季初の横浜スタジアム。天候も良く多くの観衆が見守ったハマスタの真っさらなマウンドがウィーランドにとってのオーディション舞台だった。果たして主役の座を射止めることが出来たのか。でも、ブロードウェイ劇場を目指すのは止めてほしいところである。

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両軍合わせて29安打。おまけにエラーも5つ記録した。エラーランプが付かない不味い守備もあり、当然、凡事徹底を掲げるラミレス監督としても、勝利した伊東監督としてもおかんむりの試合内容であろう。先発ウィーランドは球威に欠き、味方の不味い守備もあって予定の6回まで持たず3回途中で自責点8と大炎上。その後を受けた高崎が流れを作ったが、田中健も味方守備に足を引っ張られ3失点。三上、山崎康らはきっちり仕事をしたが結果的には大量失点を喫して横浜スタジアム凱旋試合を勝利で飾れなかった。

打線も15安打を放ちながら12残塁。いい当たりは出るも相手守備の正面を突く打球が多かったという不運もあったが、崩れそうで崩れない場面を演出したのは千葉ロッテの捕手・田村龍弘だったように思う。涌井の立ち上がりを攻め1点を取り、なお1アウト満塁の場面。宮崎もフルカウントまで持っていったが、涌井ー田村のバッテリーは5秒足らずでサインを決めて宮崎をファールフライに仕留めた。1アウト満塁でフルカウント。自分なら絶対球種、コースの選択を迷う場面だが、涌井と田村のバッテリー間で意思疎通が充分取れていることがわかる場面だった。これで打たれていたら「慎重さが足りない」と言われる場面でもあるので結果論でもあるが、球種、コースの選択も間違えなかったのはさすがである。

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桑原将志】◎

この日の主役は桑原だった。3打数3安打3打点に全打席出塁と大暴れして打線を引っ張った。3打席目のホームランは外角に甘く入った球をしっかり捉えた桑原らしい打球だった。1打席目の出塁もフルカウントまで粘って逆方向に逆らわずヒット。先制点を奪われたベイスターズにとって、一番いい形で出塁したためすぐに反撃することが出来た。ここまでやや不調気味ではあったが、これからは本来の打撃に期待できそうである。ちなみに4打席目の死球は躱しながら肩に当たったのでそれほど大きな負傷にはならずに済みそうである。

田中浩康】○

2番打者として大きな仕事をした。初回、内角中心に配球していた傾向があったため、内角に入ったボールを強振し二塁打を放つ。2打席目も桑原に続いて連打を放ち見事タイムリーヒットを記録した。ここまで好調を維持しているが、このままいけば開幕戦スタメンも現実味を帯びてきそうな役割を果たしている。

高崎健太郎】○

ウィーランドの後を受けて1回1/3分を無安打無失点の好リリーフを見せた。完全に千葉ロッテに流れが行った試合展開になったが、高崎が登板して流れは少し落ち着いた。この日はストレート、スライダーともキレがあり打者4人から3三振を奪う完璧な内容。今年の高崎は一味違うという印象を与えているが、高崎の課題は常に好調を維持出来ないところにある。ストレートの調子が悪くなると、打者を抑えるのにかなり苦労する投球が目立つ高崎だったが、今年はどうなるか。今後も登板機会は増えるだろうし、より厳しい場面での登場も増えるだろう。どの場面でも安定して投球出来ることが出来れば、開幕一軍も充分果たせる。

【ウィーランド】✕

元々ストレートを軸にする投球スタイルだったが、この日は変化球主体の投球だったようだ。ストレートの球速は140キロ前後。失点を重ねた3回4回は130キロ後半だった。前回登板の楽天戦はナックルカーブ、チェンジアップも有効に使えていたが、ストレートの球威に欠いたこともあり、外角に外れる変化球はことごとく見逃され、タイムリーを放った田村には上手くカーブに対応された。味方のエラーもあり、苦しすぎるマウンドではあったが、課題も多く残された登板となった。ストレートの調子が良くない時、カーブ主体の投球ではやはり厳しいものがある。ツーシーム系の球種やカットボールといった変化球を試すのも必要なのではと感じた。

【嶺井博希】✕

キャンプ・練習試合では捕球、守備に関して特に問題なさそうだったが、オープン戦では守備のほころびが目立っている。この日も振り逃げしたボールを見失うという場面があったが、それ以上にマウンドへ声を掛けに言く場面が少なく、試合を上手くコントロール出来なかった印象が目立った。特にウィーランドは嶺井がサインを出した直後に投球動作を開始するなど、投げ急ぐ傾向があった。そのため、いつも以上に投手を上手くコントロールする必要があったが、その点に関しても対策が不十分だったように見える。このあたりの成績に見えない捕手の動作が上手だと感じるのが戸柱であり、嶺井や高城、黒羽根の課題だと思う。

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