時計仕掛けのロマック

横浜DeNAベイスターズ応援ブログ。外野席ではなく内野席から見るようなブログ。

オープン戦前半のMVPと日ハム戦の展望

f:id:baymeshi:20170314043926p:plainオープン戦7試合を消化し、4勝3敗のベイスターズ。昨年は梶谷隆幸の離脱や新外国人助っ人で中軸を期待されていたロマックの大不振もあって4勝9敗3分と大きく負け越して開幕を迎えたが、今年はすでに昨年の勝ち星に並び、負けた試合でも日替わりで活躍する選手が出てくるため、開幕に向けて期待が膨らむファンも多いのではないか。週末のロッテ戦では、今年初の横浜スタジアムに大勢のファンが訪れたが、残念ながら新外国人助っ人ウィーランド、クラインともに課題の残る登板となってしまった。それでも、11日は高崎健太郎が、12日はルーキー進藤拓也パットンが好投を見せ、何も収穫がない試合ではなかった。ベイスターズオープン戦は残り10試合。しかも、18日の阪神戦を除いてすべてパ・リーグ相手の試合なので、今後も新戦力を積極的に試すことになりそうだが、二軍で調整している石田健大井納翔一といった主力組もおそらく今週末頃には一軍に合流するだろう。となると、札幌で行われる日ハムとの3連戦は若手選手、新戦力選手にとっては貴重なアピールの場になるかもしれない。

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今日の先発投手はルーキー濱口遥大が予定されている。前回一軍で登板した2月23日のロッテとの練習試合では3回3失点だった。荒れた天候の中での登板だったこともあり、制球に苦しんだ前回登板だが、ストレートの調子も良くなかったせいか、決め球のチェンジアップも打者に見逃される場面が多かった。日ハムも中島卓也をはじめ、打者有利のカウントへ持っていく打者が多い印象なので、ボール先行になり、チェンジアップ頼りの投球になることだけは避けたいところである。今日の試合の登板が開幕ローテーション入りか、二軍降格かを決める重要な登板になると思うので、強気のピッチングを期待したい。

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さて、ここまでのオープン戦を見ていると、キャンプで活躍を見せられなかった野手の活躍が非常に目立っている印象である。二軍スタートになった柴田竜拓、荒波翔が途中出場で活躍を見せ、対外試合では存在感を見せられなかった関根大気オープン戦では打撃でしっかりアピールを続けている。下園辰哉後藤武敏といったベテラン勢は二軍調整中だが、開幕一軍入りも充分狙える位置におり、このまま好調を維持できれば柴田や荒波、関根も開幕スタメンが見えてくるだろう。沖縄キャンプで好調だったルーキー佐野恵太オープン戦でも結果を残し、白崎浩之、桑原将志、乙坂智、シリアコといった選手もここまで順調に来ている。特に、白崎とシリアコに関しては、ほとんどの試合に出場しているが打率は4割以上をキープし、得点圏打率も.429と勝負強さを発揮している。お互い三塁手のポジションを争うライバルだが、両選手とも好調だけにレギュラー争いがますます熾烈になってきた。打撃好調なベイスターズ打線を引っ張っているのは白崎浩之とシリアコでありこの2人オープン戦前半の野手MVPと言えるのでは無いか。

一方、キャンプMVPに輝いた嶺井博希、宮崎敏郎あたりは少し精彩を欠く場面が多くなっている。野手陣に関しては若手、主力関わらず好調な選手が多いので、開幕一軍入りを決めるのはまだまだ先になりそうだ。

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投手に関しては、全体的に好調な選手は少ない印象である。まだ気温も肌寒い3月上旬なので、今は調整段階の選手が多いだろうが、新外国人助っ人のウィーランド、クラインが結果を残せず、ルーキー尾仲祐哉も先発機会を上手く活かせなかった。先発投手陣が少し物足りない内容の試合が続いているため、今日の日ハム戦に先発予定の濱口遥大や平良拳太郎、熊原健人らが結果を残して先発枠争いの中心になってほしい所である。

一方、救援陣は好調で、主力組の三上朋也、須田幸太、山崎康晃、パットンあたりは順調に調整出来ているといっていいだろう。12日ロッテ戦で1回を投げ被安打5と打ち込まれた田中健二朗も次回は結果を残したいところである。好調なブルペン陣の枠に入ってきそうな平田真吾高崎健太郎、進藤拓也オープン戦で結果を残しており、救援陣の好調さが際立っている。特に高崎健太郎は11日のロッテ戦、炎上したウィーランドの後を受けてマウンドに上ったが、力強いストレートを軸にした投球でロッテ打線を封じ込め1回1/3を無安打3奪三振の好投。5日の楽天戦も2回無失点とロングリリーフとしてここまで完璧な投球を披露している。昨年の1軍試合登板数は0。キャンプは2軍でスタートし、決して周囲の期待は大きいものでは無かった。しかし今は、開幕一軍も狙える位置にまで這い上がってきている。長年の課題だった制球難もここまでは無四球と安定しており、勝負どころで三振を奪うあたりも近年では見られなかった姿である。期待も込めて、といってもいいが、投手陣に関しては高崎健太郎オープン戦前半のMVPだろう。

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