時計仕掛けのロマック

横浜DeNAベイスターズ応援ブログ。外野席ではなく内野席から見るようなブログ。

沖縄キャンプ前半戦のMVPと各球団の注目選手

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モテない男が突然女の子にちやほやされると、どうリアクションしたらいいのかわからなくなる。これはそういう状態に近い気がする。

ベイスターズは今年、きっと優勝する。それはベイスターズファンならみんなそう思ってるはずだが、実際にここまで高評価されるとむず痒いというかなんというか。去年の広島も一昨年のヤクルトも、前評判は決して高くない所からのスタートだっただけに、評判倒れにならないように謙虚に慎ましく応援するのが正しいファンの在り方だろう。「俺は今、モテ期なんだ」と傲慢な振る舞いをする者は、きっと女子に嫌われる。

こんな記事が出てからベイスターズは練習試合で2連敗。とはいえ日替わりで新たなヒーローが登場し、チームの雰囲気は決して暗いものではなさそうだ。2軍の練習試合でも松尾大河が決勝タイムリーを放つなど、今年はルーキーの活躍が目立っている。高卒ルーキー細川成也や2年目の網谷圭将といった成長著しい若手選手が躍動し、新外国人選手達も練習試合で結果を残した。そういったチームの活気に乗せられたのか。今日まで当たりの出ていなかった筒香嘉智も、今日行われたヤクルトとの練習試合で2打席連続タイムリーと打つべき主力選手も調子が上がってきた。明日は開幕投手に内定している石田健大が韓国・起亜タイガースとの練習試合に登板予定である。実戦初登板で調子も本調子ではないだろうが、結果が求められる登板になりそうだ。

今日で2月も残り10日ほどになった。オープン戦を含めた対外試合も折り返し地点の5試合が終了し、3勝2敗とまずまずの結果である。「キャンプ、オープン戦では全ての選手に平等にチャンスを与える」とラミレス監督がキャンプ前語ったように、多くの選手が実戦経験を積むことが出来たのは収穫だろう。一方で、正捕手候補の戸柱恭孝山下幸輝が故障でキャンプを離脱。また、先発ローテーションを期待されていた三嶋一輝飯塚悟史が結果を残せず2軍降格し、熊原健人、砂田毅樹もまだまだ不安定さを覗かせる内容だった。シーズン開幕に向けて課題はまだまだありそうだが、残り5試合の対外試合とオープン戦で課題が解消されていくことを期待したい。

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ここまでのキャンプでは特に若手選手の活躍が目立ったが、現時点でのキャンプMVPを考えた。レギュラー定着を目指す桑原や乙坂、嶺井は成長を伺えるキャンプを送っており、ルーキーの濱口、笠井、佐野、細川らは対外試合で大きなインパクトを残した。全試合見ているわけではないので、もしかしたら成績で見落としてる箇所はあるかもしれないが、紅白戦以外の成績を見ると一番好調な選手は嶺井のようだ。課題と言われたキャッチング、送球に関しても成長が見られ、練習試合では盗塁を阻止する場面もあった。黒羽根利規とスタメンを交互に繰り返しているが、戸柱恭孝が故障した今、嶺井に対する期待は首脳陣としても大きいはず。打撃面では絶好調だが、今後は主力投手とコンビを組んでリード面でもしっかりアピールする必要があるだろう。秋季キャンプでもラミレス監督からMVPの評価を獲得した嶺井だが、沖縄キャンプ前半戦のMVPも個人的に嶺井を推したい。

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さて、キャンプ前に他球団の戦力予想をしたが、他球団ファンのブログやまとめサイトなどを見ていても今年活躍が期待されている選手は結構いるようである。今回の記事では各球団の注目選手をピックアップしてみた。一応、過去の球団分析記事と合わせて紹介したい。

中日ドラゴンズ・遠藤一星】

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ビシエドゲレーロインパクトが強烈で、WBC日本代表に選ばれている平田良介も好調そうである。昨年は4番ビシエドの前後の打者が安定した成績を残せず、結果ビシエドに対してはボールゾーンで勝負できるという状況が多かったが、ゲレーロの加入で今年はそう簡単に攻めさしてはくれないだろう。遠藤一星、石岡諒太らフルスイングできる若手選手も練習試合で結果を出している。貧打に悩まされた昨年と違い、打線に厚みが増した印象だが、打撃面以上に目立つのが走塁の積極性である。15日の韓国・起亜タイガース戦では、遠藤一星が2盗塁、溝脇隼人、石岡諒太、亀沢恭平が1盗塁と4人で5盗塁を記録。昨日の練習試合でもビシエドが打った内野フライの捕球体勢を確認してゲレーロが進塁するといった場面があった。森脇浩司がヘッドコーチに就任し、走塁意識改革に乗り出しているが、今の段階ではチームに浸透しているようだ。個人的には落合時代の「守り勝つ野球」を取り戻すよりも、こういう積極性を全面に出した野球をする方が今のドラゴンズの選手に合っているような気がする。特に遠藤は外野にコンバートされ、課題だった内野守備に関する不安は払拭。梶谷のような雰囲気がある選手である。俊足ということもあり、スタメンで定着したら嫌な打者になりそうだ。

投手陣でも若手が活躍している。ベイスターズとの練習試合でも好投した佐藤優、三ツ間卓也の他、ルーキー丸山泰資、笠原祥太郎もストレートにキレがあり今後もチャンスがありそうだ。投打全体を通して無名の選手が今年一軍に抜擢される機会が多そうである。正捕手候補の桂依央利、福田永将は開幕に間に合わない上に、守備面や犠打など細かい所にはまだ課題がありそうだが、新しいチーム作りは順調と言えそうだ。

【中日ドラゴンズ編】他球団の分析とキャンプの注目ポイントを考える。それと、石田の開幕投手について。 - ベイスターズが負けて喰うメシは旨いか

東京ヤクルトスワローズ・原樹理】

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ベイスターズとの練習試合は1勝1敗。石川雅規館山昌平、小川泰弘、山中浩史、オーレンドルフは順調に調整しており、開幕ローテーションはほぼ確定だろう。今年活躍が期待されている杉浦稔大は社会人相手に2回3失点と2軍でもがき苦しんでおり、現段階では先発残り1枠は原樹理、ブキャナンらで争う形になりそうだ。特に原は今年からチェンジアップ習得を目指しており、ハンファとの練習試合では2回無失点の好投。ベイスターズ戦ではシリアコに一発を浴びたが、ストレートの球速は145キロを計測している。まだフォーム固めの最中だと思うが、投球フォームも昨年と比べてゆったりとした投げ方に変わっている。今の調子を維持できれば昨年被打率.442と打ち込まれたストレートの威力は増すのではないか。

一方、打線の中軸を担っていた川端慎吾椎間板ヘルニア手術で今年は見通しが厳しく、中継ぎの久古健太郎、ルーキー寺島成輝も怪我で離脱している。川端の穴は打撃好調な西浦直亨廣岡大志が三塁のポジションを争う形になりそうである。

【東京ヤクルトスワローズ編】杉浦、三嶋、野村の三人を比較してみた。あとキャンプの注目ポイントとか。 - ベイスターズが負けて喰うメシは旨いか

阪神タイガース秋山拓巳

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何気に一番見ている阪神キャンプ。ルーキー小野泰巳の評判が良く、原口文仁北條史也、中谷将大、板山祐太郎といった若手野手も成長著しいことは前回紹介したが、長年一軍と二軍でくすぶり続けている秋山拓巳が今年、開幕ローテーションに近づいている。サムスンとの練習試合では4回無失点。ストレートに力があり、ボール先行になってもストライクを取れる制球力が身に付いた。高卒1年目のデビューから秋山の投球は見ているが、今年はマウンドで落ち着きが出てきた印象である。いきなり10勝するかと言われたら自信がないが、背番号が変わった今年、キャリアハイの成績は残しそうである。

タイガースで心配なのは横田慎太郎が頭痛のためキャンプを離脱していることだろう。宮崎敏郎も同じく秋季キャンプで偏頭痛で離脱し、今キャンプではすでに1軍に合流しているが、ただの頭痛か今後も精密検査が必要なものなのか、他球団の選手ながら非常に気になる。何事も無くプレーできるよう見守りたい。

【阪神タイガース編】江本孟紀の順位予想は当たるのか。大きく変貌しそうな阪神打線について。 - ベイスターズが負けて喰うメシは旨いか

思った以上に記事が長引きそうなので、次回も引き続いて広島、巨人の期待選手を分析する!

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