時計仕掛けのロマック

横浜DeNAベイスターズ応援ブログ。外野席ではなく内野席から見るようなブログ。

【東京ヤクルトスワローズ編】杉浦、三嶋、野村の三人を比較してみた。あとキャンプの注目ポイントとか。

金のために結婚するものは悪い人間であり、

恋のために結婚するのは愚かな人間である。

 - サミュエル・ジョンソン -

 

結婚した男にとって、嫁の元カレの話は一番聞きたくない話の一つだろう。誰だって、前の男と比較されることは嫌なのだ。つい先日、東京ヤクルトスワローズの若きエース候補杉浦稔大は、元アイドルのテレビ東京現役アナウンサー紺野あさ美さんとの結婚を発表した。お昼のワイドショーに取り上げられるなど一躍お茶の間の話題をさらった杉浦と紺野アナだったが、かつて広島・野村祐輔DeNA三嶋一輝と噂になったこともある人気アナウンサーだっただけに、プロ野球選手の恋愛事情にも詳しい一部の野球ファンは新たな「遺恨試合」ならぬ「遺紺試合」勃発かと、ニヤニヤしながらニュースを見ていた人もいたそうな。

f:id:baymeshi:20170113211910p:plain昨年の公式戦ではこの3人のマッチアップは実現しなかった。ただし、クライマックスシリーズでは三嶋一輝野村祐輔の対戦が実現している。予告先発発表の時、一部のファンはざわついただろうが、ニュース見てると杉浦と紺野アナの交際期間は約一年間続いたそうなので、そもそも遺紺試合でもなんでも無かったようだ。野村が三嶋に投げ勝ったので、「ノムスケが彼氏にふさわしい」なんて声もあった気がしたが、なんてことはない。付き合っていたのは杉浦の方だったのだ。ちなみに三嶋は2015年に2回杉浦と投げ合っており、4月5日にハマスタで先発した試合では、7回を投げて1失点に抑える好投を見せ、杉浦に黒星を付けている。今年も再現を狙いたいところである。

というわけで、東京ヤクルトスワローズの分析とキャンプの注目ポイントを探っていく。

///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

東京ヤクルトスワローズの分析】

f:id:baymeshi:20170113221045p:plain

2015年のセ・リーグ覇者が昨年5位に沈んだ一番の理由はチーム防御率の悪化と見て間違いない。表を見てもわかるように、投手関連の成績はほぼ全て前年を下回る結果に終わり、特に総失点数は200点近く増大した。それでも山田哲人を中心とした打撃陣は前年同様好調を維持し、昨年とほぼ一緒の数字を残したチーム打率.256はセ・リーグ2位と、今年も打線の破壊力には期待できそうである。オフの補強は先発候補ブキャナン、オーレンドルフ、セットアッパー候補ギルメットと投手陣中心に補強を進め、ドラフトでも寺島成輝、星知弥、中尾輝、菊沢竜佑と即戦力で期待できる投手を獲得した。野手の方は内野手グリーン楽天戦力外通告された榎本葵を獲得した程度に抑えており、あとはキャンプで大松尚逸をテストする見込みである。

---------------------------------------------------------------------------------

【投手陣】

f:id:baymeshi:20170112230807p:plain

表でも振り返ったが、ヤクルト投手陣にとって2016年は苦難の一年だった。特に、オンドルセク退団後のセットアッパーの確立は最後まで達成できず、結果、秋吉亮ルーキに負担をかける試合が多く見られた。優勝した2015年は105ホールドを記録し、ロマン、オンドルセク、秋吉、バーネットのカルテットを始めとするブルペン陣の強さはヤクルトの武器だったが、今年はブルペン陣再興が求められるシーズンになりそうである。

f:id:baymeshi:20170113230628p:plain

©データで楽しむプロ野球http://baseballdata.jp/

中継ぎA組は空白にしたが、セットアッパー候補になりそうな選手は名前が挙がる。速球派投手として33試合に登板した平井諒である。肩のクリーニング手術もあり、シーズン開幕前は育成枠契約だったが、6月に支配下登録に復帰すると7ホールドを挙げ自己最高の成績を残した。最大の武器はMAX154キロのストレートで、被打率は.236と安定している。ストレートに力があることもあり、ゴロアウトとフライアウトの比率を表すGO/AOの比率は2.09で、秋吉亮(0.86)、ルーキ(1.33)らを抜いてヤクルト投手陣で最も高い数値である。球場の狭い神宮球場を本拠地にする投手として、ゴロアウトが多いというのは一番の魅力だろう。決め球のフォークも被打率.150、奪三振率22.58%と抜群のキレがあり、フォークの被打率、奪三振率だけ見るとオリックス平野佳寿と同等の水準を残している。一方で、スライダーの被打率は.300と精細を欠いていたが、カウントを取れる球種が改善されれば、セットアッパー、あるいはクローザーとしても十分期待できる力はありそうである。故障歴の多い投手だが、彼のブレイクがヤクルトブルペン陣再興の鍵を握りそうだ。また、新外国人のオーレンドルフは先発起用の予定みたいだが、メジャーではオンドルセクのような投球をしていただけにセットアッパー起用もあるかもしれない。

---------------------------------------------------------------------------------

【野手陣】

f:id:baymeshi:20170112230822p:plain

田中浩康ベイスターズに移籍し、森岡良介も引退したことで内野の選手層は若返りそうな雰囲気がある。それでも野手陣は山田哲人川端慎吾バレンティンの中軸に加え、西浦直亨谷内亮太藤井亮太ら若手も台頭し始めたことで、今年も安定した強さを見せつけそうである。最大の敵は故障と病気であり、一人怪我人が出ると何故か立て続けに怪我が続出するスワローズ名物の「呪い」さえなんとかなれば去年以上の成績を残せるだろう。

www.milb.com

新加入のグリーンは右の長距離砲という触れ込みで、メジャー昇格経験はなく、守備も3Aではほとんど指名打者の出場が多かったようで安定性に欠くようである。打ち方も典型的なプルヒッタータイプで、畠山和洋との競争を勝ち抜くには確実性を日本で身につける必要がありそうだ。

---------------------------------------------------------------------------------

【キャンプの注目ポイント】

真中監督が就任してから犠打よりも盗塁、エンドランを仕掛けるイメージがあるチームになった印象だが、田中浩康森岡良介が退団したことでより攻撃的なスタイルになるのかフリー打撃やシート打撃に注目している。特に若手有望株の廣岡大志奥村展征渡辺大山崎晃太朗らはU23日本代表、台湾ウィンターリーグなどに積極的に派遣され、キャンプで開花する可能性を秘めている。山田哲人そっくりのフォームが特徴の廣岡は、ベイスターズファンにはおなじみの選手になってしまったが、他の若手選手もプチ山田哲人、プチ川端慎吾化しており、まだまだ守備に課題はあるにせよ近いうちに一軍のポジション争いに加わってくるだろう。もちろん背番号と確定申告書の記入欄が変わった杉浦稔大の活躍にも注目である。神宮球場のヤジが最大の敵になるだろうが。

にほんブログ村 野球ブログ 横浜DeNAベイスターズへ
にほんブログ村