時計仕掛けのロマック

横浜DeNAベイスターズ応援ブログ。外野席ではなく内野席から見るようなブログ。

【2月22日】vs 韓国代表(練習試合)

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【試合前の展望】

韓国先発はベイスターズファンにはおなじみのヤン・ヒョンジョン。奇しくもベイスターズの先発はフィル・クラインである。ヤン獲得失敗によって急遽獲得したクラインだが、ここまでの評価は上々で、前回登板もストレートを軸に中日打線を全く寄せ付けない仕事ぶりを見せつけた。その後を受けるウィーランド、進藤らもストレートを軸としている投手が続くので、韓国打線の目がストレートの速さに慣れないよう配球パターンを変えたり、ゾーンを散らしながら投球出来るかが鍵になりそうだ。

打線は筒香が日本代表合宿参加のためロペスが4番に入り、レフトには乙坂が入った。強い当たりが出てきたシリアコやロペスの他、打撃絶好調の嶺井らで得点出来れば理想である。ヤンも韓国を代表する好投手なので投手戦になると予想される。先制点が取れれば試合を優位に進めることができそうだ。

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予想通り投手戦にはなったが、制球に苦しむクラインの後を受けたウィーランドの好投が試合の流れを上手く作ったことでベイスターズが1点差の試合を制した。初回の攻撃は桑原ヒット→田中浩バント→梶谷タイムリーと、燃えよドラゴンズの歌詞のような理想的な得点だった。その後はお互いチャンスを作るもなかなか好機で一本出ず、8回裏に嶺井が逆転タイムリーを放つまでベイスターズは9残塁。試合には勝利したが、課題もあった試合だった。

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【ウィーランド】◎

3回を9人で片付け無安打無失点と完璧な投球。日本代表にも言えることだが、データが乏しい相手投手にテンポよくストライク先行で投げられると非常に苦しい試合展開になる。この試合のウィーランドは低めの制球が良く、クラインからホームランを放った7番打者から三振を奪うなど申し分ない内容だった。次回はもう少し長いイニングを先発マウンドで見ることになりそうである。

平田真吾】◎

ここまで対外試合で未だ無失点。笠井崇正進藤拓也といった右の中継ぎ投手のライバルも好調だが、この試合の平田の投球は見ていて安心感があった。投球フォームにタメがあり、球威のあるストレートにも威力があった。平田の課題は好調なコンディションを維持できるかどうか。この先も登板機会は多く与えられるだろうが、結果を残し続けていけば開幕一軍入りを狙えるポジションにいると言ってもいいだろう。

【クライン】◯

3回を投げてホームラン一発を浴び2失点の結果だった。ここまで完璧な投球を続けていたので、韓国打線に苦戦したことはかえって良かったと思っている。試合の動画を改めて見てみたが、ウィーランドと比較してもかなりマウンドを気にして投球している様子が伺えた。マウンドの傾斜や土の硬さが上手く合わなかったのかもしれない。バットを折るなど球威で抑え込む場面もあり、コンディション悪いなりに試合は作ったのではないか。

【シリアコ】◯

ヤクルト戦のホームランからそれまでとは別人のような活躍を見せている。5番サードのスタメン起用は自身で掴み取ったと言っていいだろう。見ていて改めて思うが、バットスイングが早い。そのため、インコースも上手くさばいて打つ事が出来ている。キャンプ序盤のフリー打撃では、それほど存在感ある打撃は披露できていなかったが、打席を重ねるごとに成長しているような印象である。手痛い走塁ミスもあったが、これからも白崎浩之、宮崎敏郎と併用して起用されていきそうだ。

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23日は千葉ロッテマリーンズとの練習試合で、先発は濱口遥大が予定されている。予定では3イニングを投げ、その後は尾仲祐哉が2イニング、好調の野川拓斗が1イニングを投げる予定である。ロッテはラミゴとの練習試合でホームランを放った平沢大河セカンドにコンバートされた鈴木大地角中勝也あたりがよく振れているようである。濱口からしたら昨年のパ・リーグ首位打者角中相手にどう挑むかが鍵になりそうだ。角中は昨年対左投手に対して打率.308と苦にしておらず、濱口のウィニングショットであるチェンジアップの球種別安打率は.483と滅法打ち込んでいる。キャンプ疲れも相当あるだろうが、相当神経を使いながら投球することになりそうだ。逆に言えば、この試合でも好投出来れば開幕ローテーションはぐっと近付くだろう。厳しい戦いが予想されるが、濱口の投球に注目したい。

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前回の記事に引き続き、残り2球団の注目選手を取り上げた。

 

読売ジャイアンツ・今村信貴】

www.giants.jp

山口俊は巨人に移籍したはずだが、ついこの間まで川崎市に行けば一応会えたみたいである。21日の時点で中腰の捕手相手に40球ほどの投げ込みを行う程度であり、ブルペンでも全力投球出来ない状態なのだから、開幕ローテーション入りは相当厳しいだろう。早ければ4月下旬~5月頃に一軍合流出来れば上出来といった感じか。他にも、陽岱鋼が離脱し、ルーキー吉川尚輝、畠世周も怪我や手術で今年は一軍でアピールするのも難しい状態と言える。巨人OBからも「キャンプに活気が無い」と酷評される声も聞こえ始め、由伸政権2年目は苦しいキャンプを過ごしている。

サムスンとの練習試合で9-0の大敗を見せるなど船出こそ厳しいものだが、戦力から言えば泥舟ではなく豪華客船並のチームであることは間違いない。新外国人カミネロはこの時期で155キロという豪速球を披露していたり、去年散々ハマスタで猛威を奮ったギャレットも場外弾をかっ飛ばして好調さをアピールしている。若手では去年の春季キャンプで大きな話題を集めた重信慎之介が今年も好調で、若手中心に組まれた打線の切り込み隊長として自慢の快足を武器に結果を残している。投手では今村信貴の評価が高そうだ。山口の人的補償候補として今村も取り上げたが、結局ベイスターズが選んだのは平良拳太郎。ここまで平良は自分の持ち味を発揮し好投を続けている。おそらくだが、週末の巨人とのオープン戦でも登板機会が与えられるだろう。今の段階ではまだ2軍キャンプで調整している今村だが、オープン戦では平良との投げ合いが見てみたい。

【読売ジャイアンツ編】オレが戸柱なら、ギャレットはこうやって抑えるね。 - ベイスターズが負けて喰うメシは旨いか

広島東洋カープ堂林翔太

headlines.yahoo.co.jp

裏方さん10人がノロウィルスに感染し集団離脱するという前代未聞の事態に巻き込まれた昨年の覇者・カープ。期待の若手野間峻祥大瀬良大地、丸佳浩エルドレッドといった主力も怪我で離脱するなど、全体を通してあまり良いニュースが無いような気がするが、ルーキー加藤拓也、床田寛樹を始め、船越涼太、安部友裕といった若手選手は充実したキャンプを送っているようである。昨年18試合に登板し、シーズン後半からローテーション入りした岡田明丈は投球フォームの改造に取り組んでおり、紅白戦では好投している。おそらく今年はローテーションの軸としても活躍が期待できる投手だけに、手強い相手になりそうである。

打者では堂林翔太の打撃フォーム改造が少しづつ成果として現れているようである。筒香もそうだったが、元々素質ある打者が一度壁にぶつかった末に打撃フォームが固まると一気に開花することがある。今年は外野手にコンバートされて紅白戦、練習試合ではセンターを守っており、堂林にとっては勝負の一年になりそうだ。高校時代から見ている堂林だが、個人的には打撃タイトルを狙えるだけのポテンシャルや打撃技術は持っている選手だと思っている。石井琢朗コーチとマンツーマンで取り組んだ成果が今年発揮出来れば相当活躍しそうだ。奇しくも堂林は今年、新井貴浩石原慶幸とともに護摩行に初めて参加している。護摩行パワーの凄さは前に一度触れたが、本当に侮れなくなりそうだ。

【広島東洋カープ編】なぜ新井貴浩は護摩行に向かうのか。 - ベイスターズが負けて喰うメシは旨いか 

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