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時計仕掛けのロマック

横浜DeNAベイスターズ応援ブログ。外野席ではなく内野席から見るようなブログ。

【広島東洋カープ編】なぜ新井貴浩は護摩行に向かうのか。

「声を出さないといけないというか、

出さないと気を失っていく。

そんな感じがありました」

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セ・リーグの他球団分析も広島東洋カープ編で最後になった。昨年は日本全国のカープファンによる熱烈な声援に押され、セ・リーグ25年ぶりの優勝を果たした。カープ快進撃の象徴だった黒田博樹は引退したが、今年も昨年の勢いそのままにセ・リーグの中心としてベイスターズの前に立ちはだかるチームであることは間違いない。

何故カープはこんなにも強いのか―。その答えの一つに、毎年シーズンオフに新井貴浩が行う護摩(ごまぎょう)が考えられる。おそらく殆どの人は護摩行を体験したことが無いであろう。護摩行を終えた新井貴浩の顔面には多くの火傷の痕跡が残され、いかにも苦行であることを思い知らされるが、本人はすがすがしい表情を見せて達成感をメディアに語っている。護摩行をやらないと一年が始まった気がしない」なんてコメント、おそらく私は生涯で一度も言うことはない。しかし、昨年はついに長年の祈願が成就し、カープ25年ぶりの優勝を勝ち取る結果になった。こうなると我々は新井の護摩行パワーを見せつけられたと言ってもいい。実際、今年は堂林翔太石原慶幸護摩行に参加している。ベイスターズの選手全員で護摩行したら一体どんなことになるのか―。妙な期待は膨らむが、その前にそもそも「護摩行」とは一体なんだろうか?

現世での祈願成就を目指して祈りを捧げるという密教の修法。

護摩行またはお火焚きとは燃え上がる炎の前で全身全霊願いを込めて唱える煩悩を炎と一緒に焼き尽くす修行です。

その意義は呪術的な強い祈りの力をもって願いを叶えようというものです。

護摩の炉に細長く切った薪木を入れて燃やし、炉中に種々の供物を投げ入れます。

火の神が煙とともに供物を天上に運び、天の恩寵にあずかろうとする素朴な信仰から生まれたもので火の中を清浄の場として仏を観想します。

護摩は、紀元前2000年頃インドで始まり平安時代の頃に日本に伝わったとされています。

出典:護摩行・祈祷|日本の修行

日本の密教が独自に発展した修行が護摩行なんだろうと勝手に思っていたが、元々の起源はインドのヒンドゥー教の基礎になっているバラモン教の宗教儀礼のようである。火や水、風といった自然物に対する信仰がバラモン教聖典ヴェーダ』の教えであり、自らが行ってきた悪事・雑念(新井の場合はチャンスに打てないとかだろうか)が来世の運命を決定づけるという「輪廻転生」の考えが元になっているのが護摩行のようだ。それが仏教ととも日本に伝わり、密教の修行として今日も護摩寺では護摩行が行われている。ということは、インドでもまだ護摩行に近い宗教儀礼は残されているのかもしれない。

護摩行だけでなく、近年はスポーツ界でメンタルトレーニングというのが注目されるようになっている気がする。常日頃から野球におけるメンタルコントロールの重要性を訴えているラミレス監督もそうだが、移籍した山口俊もメンタルコーチを雇い心身面での成長が昨年の好成績に繋がったと言ってもいい。護摩行による苦行や達成感がいい意味での開き直りにつながっているとしたら、メンタルトレーニングとして効果もあるのだろう。実際、昨年の得点圏打率は好成績を残している。

護摩行の話はこのへんで終わるとして、広島東洋カープの分析に入る。

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広島東洋カープの分析】

チーム打率、チーム防御率ともにセ・リーグ1位であり、シーズン89勝を挙げるなど、交流戦明けから投打ともに他球団を圧倒する試合展開が多かった。上位打線は1番・田中広輔、2番・菊池涼介、3番丸佳浩で固定され、下位打線も鈴木誠也安部友裕と好調な打者がいたことからどこからでも得点できる理想の打線が完成していた。投手陣は前田健太の移籍、黒田博樹のコンデイション面での懸念もあり、開幕前は苦戦が予想されたが、野村祐輔、ジョンソンの2枚看板がキャリアハイの成績を残し、黒田博樹も10勝を挙げ、ルーキー岡田明丈も後半戦からローテーションに定着するなど、先発陣は一年間安定した結果を残した。救援陣もクローザー・中崎翔太を中心に、ジャクソン、ヘーゲンズ、今村猛といった選手がフル回転した。シーズンオフは比較的静かな動きにとどまり、ドラフトではストレートに力がある加藤拓也、左の床田寛樹と2名の大学生を指名したが、それ以外は高橋昂也、坂倉将吾、アドゥワ誠ら高卒ルーキー4名を指名。新外国人選手もリリーバータイプのブレイシアのみとなっており、引退した黒田博樹の穴を誰が埋めるのかが連覇に向けての重要課題である。

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【投手陣】

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実を言うと、昨年のチーム防御率は2015年を下回る成績だった。前田健太の穴はそう簡単に埋まることはなく、野村やジョンソンによる活躍もあったが全体的な失点数も20点ほど多い。とはいえ戦前の予想ではもっと投手陣の指標は悪化すると見られていたが、チーム防御率セ・リーグ1位になる大きな要因は救援陣の好投にあった。

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先発投手がQSを達成し、救援陣がリードを守る試合展開になればほとんどの試合で勝利していた。強力打線の高い援護率もあり、シーズン通してカープは安定した試合運びが多かった印象だが、実際にホールド数、QS試合の勝率はセ・リーグ1位だった。オフの補強でセットアッパーとして活躍が見込まれるブレイシア、加藤拓也が加入し、ブルペン陣はさらに競争が激しくなりそうだ。

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ヤクルト・渡邉大樹三塁打を打たれた打席は完全に失投で、大学生相手なら空振りを取れていたかもしれないが完璧に捉えられている。また1打席に何球かは甘い球が真ん中に集まる傾向にある。ほとんどストレートを投げているが、スプリットやカーブといった球種もあるだけに、実際プロでどういう投球するかはわからないが、まだ課題は多い印象である。とはいえ、一昨年ぐらいの中崎翔太も同じような力投型だったが、まさかクローザーとして活躍するとは思わなかったので、ストレートの被打率が向上したら一気に開花する可能性もある。

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【野手陣】

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一方、打線、走塁関連の指標は大きく成績が向上した。特に、盗塁数は選手構成はほとんど変化しなかったのに劇的に増加し、秋季キャンプからの走塁改革が実を結んだ形になった。盗塁数が増えたことで犠打数も大きく減少し、より攻撃的なスタイルで戦っていたことがわかる。とはいえ、キャリアハイの成績を収めた選手が多かっただけに、しっかり対策を練ってくるであろう今年は昨年と比べて思うような攻撃が出来ない試合も増えるだろう。ブレイクが期待される西川龍馬、野間峻祥やベテランの天谷宗一郎小窪哲也赤松真人らが主力選手の不調、怪我をどれだけカバーするかが重要になりそうだ。新井貴浩に同行し護摩行を受けた堂林翔太にも成果が求められる。

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【キャンプの注目ポイント】

今キャンプ最大の目標は黒田博樹の穴を埋める先発選手の発掘だろう。24試合の先発機会、151イニングの投球回数を投げぬいたベテラン右腕の穴を一人の投手で埋めるのは並大抵ではないが、打線の援護率、救援陣の安定を考えると最低限5イニング任せられる先発がローテーション投手とは別に3人は欲しいところである。野村、ジョンソン、岡田がシーズン通して一軍にいることが前提で、先発に転校するであろう大瀬良大地、ヘーゲンズに加え、福井優也九里亜蓮、戸田隆矢、薮田和樹らが対外試合、オープン戦でしっかり成績を残すことが重要になってくる。おそらく今シーズンはカープ以外の5球団が重点的にカープ対策を練ってくるはずなので、2年続けて5点台近い援護率は過度に期待できない。となると、先発投手陣がどれだけ力を発揮できるかでシーズンは変わるため、一軍経験のない中村祐太、藤井皓哉、高橋樹也を含めてどれだけ若手投手を対外試合に抜擢するかに注目したい。

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